在宅勤務とは?その働き方とメリット、デメリットをご紹介!

今注目されている在宅勤務ですが、在宅勤務とは具体的にどのような働き方でどのようなメリットがあるのか知りたいという方もいるのではないでしょうか。また、通勤にはない在宅勤務だからこそ起こるデメリットもあります。そこで今回は、在宅勤務の働き方とそのメリットやデメリットについてご紹介します。

 

在宅勤務とは?

在宅勤務とは、会社に出社することなく自宅や公園、カフェなど自分の好きな場所で仕事をする勤務形態のことです。欧米で誕生した勤務形態ですが、パソコンやインターネットの普及によって日本でも導入する企業が増えてきています。

在宅勤務によって、日本の労働環境が変わりつつあります。たとえばこれまでの労働環境では、女性社員が妊娠した場合、退社し出産を経て子育てが落ちついたタイミングで復職を目指すことが多くありました。しかし、在宅勤務が普及した昨今では、妊娠しても会社を辞めずに在宅勤務に切り替えて仕事ができるようになり、子育てをしながらでも働ける環境になりました。

 

在宅勤務のメリット

会社に通勤する勤務形態とは異なり、出社をしないことがさまざまなメリットを生み出しています。以下では、在宅勤務のメリットを3点ご説明します。

 

・時間を有効に使える

在宅勤務の大きなメリットは、時間を有効に使えることです。会社に移動する必要がないため、その時間を仕事に当てることができます。また、「洗濯機を回している間に仕事をする」といった家事と仕事との両立や、「小さい子供を誰かに預けられず心配なので、面倒を見ながら仕事をする」といった育児と仕事との両立など、自分に合った仕事の仕方ができるのも在宅勤務の魅力です。

 

・必ずしも会社の近場に住居を持つ必要がない

会社に常勤する会社員の場合、会社の近場に住居を持つ必要があります。たとえば東京の会社に勤めるならば、東京や東京近辺の家やアパートに住むことになります。東京は家賃も高いため、金銭的にも負担がかかります。一方、在宅勤務であれば会社の近場に住居を持つ必要もありません。東京の会社であっても365日完全な在宅勤務を許している会社ならば、北海道や沖縄に住みながら働くこともできます。転勤にともなった引っ越しをする必要もありません。住み慣れた土地や環境で生活しながら働けることも、在宅勤務の大きなメリットです。

 

・ストレスを溜めにくい

在宅勤務では上司や同僚から直接パワハラやセクハラを受けることもないため、対人関係のストレスを溜めにくい環境で仕事ができます。会議もテレビ会議やWeb会議で済ませられることが多いため、実際に同僚と会う機会は限られるでしょう。また、満員電車のストレスを溜めなくてよいのもメリットのひとつです。

 

在宅勤務のデメリット

上述したメリットもあれば、在宅勤務にはデメリットもあります。以下に、在宅勤務の代表的なデメリットを3点ご紹介します。

 

・自己管理をする必要がある

在宅勤務では、仕事のスケジュールなども自分で管理しなければなりません。自己管理ができないと、上司の目がないからと仕事を後回しにして納期ギリギリになってしまったり、仕事をしながらスマホに夢中になってしまったりといったことにもなります。そのような環境で仕事をしていては、納品物に修正を求められたり、社内での評価が下がったりして自分にとって悪影響にしかなりません。

 

・すぐに連絡を取ることができない

在宅勤務の場合、会社と連絡を取り合う手段は主にメールやスカイプ、アプリ内のチャットです。これらの連絡手段は送ったメールやチャットに気付いてもらえなければ返事がもらえないため、どうしても回答が得るまでに時間がかかります。仕事の質問の場合、その質問の回答を得るまで業務を始められず、時間を無駄にすることもあります。

 

・場合によっては、長時間労働になることも

勤務時間が決められていないと、業務量によっては1日8時間以上、休日も休まずに仕事をすることもあります。報酬が「1案件につきいくら」や「1文字いくら」といった契約の場合、仕事量と報酬が見合わないケースも起こり得ます。そのため、業務量を多く任される場合には、案件単価を上乗せしてもらったり、残業代の有無を確認したりすることが大切です。

 

在宅勤務を取り入れやすい業界・業種は?

2020年2月現在では、IT業界やWeb業界で在宅勤務を取り入れる企業が増えています。インターネットがつながっているパソコンで仕事をすることが多いため、自宅でも会社と同じように仕事ができることが理由のひとつです。主に、以下の職種があげられます。

 

・プログラマー

・編集者やライター

・Webデザイナー

 

なお、顧客からの問い合わせに対応するカスタマーサポートは、特定の業界に関わらず在宅勤務形態が増えてきています。

 

在宅勤務で気をつけたい注意点

在宅勤務にはメリットも多く、取り入れる企業も増えてきていますが、在宅勤務だからこそ注意しなければならないこともあります。以下では、在宅勤務の注意点を3点ご紹介します。

 

・情報漏洩に注意する

個人のパソコンで仕事をする場合には、セキュリティ対策は万全にしましょう。プロジェクトや顧客情報などを流出させてしまうと会社の信用問題になり、最悪解雇されたり損害賠償請求にまで発展したりすることもあります。そんな最悪な事態を防ぐためにも、「最新版のウイルスソフトをインストールする」「更新プログラムを常に最新にしておく」といったセキュリティ対策は必要不可欠です。

 

・コミュニケーションを取る環境を見つける

在宅勤務ではひとりで仕事をすることが多いため、ストレスは溜めにくいものの、他人とのコミュニケーション不足を引き起こすことがあります。コミュニケーション不足はうつ病や引きこもりなどにつながる恐れもあるため、他人と会話する場を積極的に作りましょう。コミュニケーション不足を防ぐ対策の例としては、「地域でやっているコミュニティに所属する」「地元に住んでいるならば友達と数週間に一度は飲み会を開く」などがあげられます。

 

・在宅勤務が向いていないと思ったら早めに相談する

自分に在宅勤務が合っているかどうか、常に1日の業務を振り返る癖をつけましょう。

 

「ゲームを片手に仕事をしてしまう」

「調べ物をしていたつもりなのにネットサーフィンになった」

 

このような方には在宅勤務は合っていません。仕事の効率が低下して、社内評価にも関わってきます。このように在宅勤務が自分に合っていないと感じた場合には、速やかに上司や人事に相談しましょう。在宅から通勤に勤務形態を変えてもらえる場合があります。

 

在宅勤務を導入している企業

 

(画像参照元:en転職)

 

上述したとおり、日本でも在宅勤務を導入している企業が増えています。以下にご紹介する企業は、その一例です。

 

・アマゾンジャパン合同会社

・アスクル株式会社

・株式会社キュービック

 

在宅勤務を導入している企業の求人情報

 

(画像参照元:Reworker)

 

上記で取り上げた企業の求人情報を以下にご紹介します。なお、この情報は2020年2月25日時点の情報です。

 

・アマゾンジャパン合同会社

URL:https://employment.en-japan.com/desc_1001524/

 

・アスクル株式会社

URL:https://type.jp/job-1/1177610_detail/

 

・株式会社キュービック

URL:https://www.reworker.jp/company/279/jobs/1367

 

まとめ

在宅勤務は会社に出社することなく、自宅で仕事をする勤務形態です。IT企業をはじめ、勤務形態として導入する企業が増えています。在宅勤務には、以下のようなメリットとデメリットがあります。

 

在宅勤務のメリット

・時間を効率よく使える

・好きな場所で暮らせる

・ストレスが溜まりにくい

 

在宅勤務のデメリット

・スケジュールや業務を自分で管理する必要がある

・質問しても答えが返ってくるまでに時間がかかる

・労働時間が長時間に及ぶ場合がある

 

在宅勤務では、情報漏洩を防ぐセキュリティ対策が必要です。また、他人と直接コミュニケーションを取る機会が少なくなるため、会話をする機会を積極的に増やしましょう。もしも在宅勤務が合っていないと感じたならば、早めに上司や人事に相談することが大切です。