Webデザイナー・ディレクターこそフリーランスになるとよい!と思った私の経験談

Webデザイナーがフリーランスになって考えるキャリアプラン フリーランス

こんにちわ、ヨシコロです。
私はWebデザイナー・ディレクター歴13年くらい、フリーランスになって2年ちょっとです。
私は、フリーランスになって、現状、今が一番Webデザイナー・ディレクターとして楽な環境にいると思ってまして、Webデザイナー・ディレクターこそフリーランスになるべきなんじゃないかな、と。

その理由を書いていきます。

また、私が思うフリーランスWebデザイナー・ディレクターの課題や悩みもあるので、ちょっと聞いてください。

フリーランスWebデザイナー・ディレクター・ヨシコロの経歴について

元々は、映像の専門学校に通って、ADの仕事へと進んだのですが、仕事がきつすぎて退職しました。
営業(訪問販売)等を経験した後、
職業安定所の職業訓練でWebデザイナーコース、というのがあってそれを受講してWebデザイナーになりました。
ゲーム会社に何年かいてWebデザインのキャリアを築きました。
(アップデート開発の進捗と同時進行でランディングページ制作をしていたり、Webサイト構築したりしていました。)

それから2社のWeb制作会社をWebディレクター兼デザイナーとして経験し、現在に至ります。
今はフリーランスのWebデザイナー・ディレクターとして、クラウドソーシングを利用して(主にクラウドワークス)受託制作をおこなっています。

私の経歴は、Webデザインが中心なのですが、ディレクターに近いデザイナーという感じです。
前の会社のデザイナーの社長には「なんでも屋」といわれていました。
(前の会社は割と専門性の高いスペシャリストが多かったです)

また、私は、元々ゲーム会社にいたのは、Web制作の手段としてだけで、ゲームが好き、ということはありませんでした。
また、制作会社で代理店経由の大きなブランディングサイトなども経験しましたが、直接取引のできるベンチャー企業などのグロースハックなどのほうが好きでした。

Webデザイナー兼ディレクターの私がフリーランスになってよかったこと

そのような私がフリーランスになってよかったことはこちらです。

  • 自分のしたい仕事しかしなくなった
  • 自分のやることにかける時間を好きに決められるようになった
  • できないときに無理やりやらないようにした

この3つを説明していきます。

自分のしたい仕事しかしなくなった

いやー、会社員時代にこれやってたらクビですよね、きっと。
自分のしたい事だけやって、そのほかをうまく逃げてやってる先輩デザイナーとかもいましたけど、
その感じは、全然尊敬できなかったですし。
会社員は会社の利益を上げる、という前提を守りたかったですし。
だから、でもまあいいんだけど、これやるの嫌だなーっていう案件、やってました。

これやっても自分のキャリアアップに役に立たないだろうな、、っていう細かいWeb更新とか
やらないといけなかったですし、周りとの兼ね合いで、出来るコーダーさんが使えなかったり

そういうのが、今は全く!!!ありません!!!

今は、自分のスキルアップになるor実績になる案件だけしか受けてません。
クライアントの尻拭い案件→断ります。
クライアントの要件固まってないのに無茶ぶり後責任転嫁してくる案件→断ります。

だからって、名もなきフリーランスWebデザイナー・ディレクターなので、完璧なユートピアみたいな案件はきませんが。
でも、相性とか優先順位てのがあると思うんです、そこを自分だけの裁量で決定できるのは、本当にストレス軽減になりました。

私のクライアントと案件の決定条件

  • 人としてある程度こちらの立場を考慮した対応であること(人として良識があるか、ってことですかねー。)
  • 人として責任をなすりつけてこないこと、甘えてこないこと(この逆は使えない男の人に多い。。)
  • 人としてリスペクトがあること
  • (前はやっていましたが)案件として実績にならないものはやらない
  • 無駄にこちらの対応だけ急かされる案件はやらない(スケジュールが急な場合は、もちろん考慮しますし、前もっての相談はなるべく対応します)
  • 大事なところで嘘をつかないこと(こちらに影響ない範囲は別によいのですが。これって結構わかりますよね。あー、この言い方嘘だな、とか。)

案件の種類もそうですが、クライアントの選定は制作するうえで相当大事だと思います。
上記の条件って、基本じゃね?!って思うかも、ですが、本当にクソみたいなことをしてくるサラリーマンはいっぱいいました。(特に使えない代理店。。よい代理店の方、すみません。)
Webデザイナーやディレクターとしてやってきた方なら理解できると思うのですが、
デザインの良し悪しは、(スキルと方向性になると思うのですが)デザイナーだったら、クライアントよりわかっていると思うんです。
だって、日常のなかで吐きそうになるくらいデザインと向き合ってますものね。

でも、デザインリテラシーや細かい嗜好によってクライアントの反応が変わるので、やりとりって結構繊細な対応が必要になるかと思うんです。

それがうまくいく要因って、人間性が大きいように思うんですよね、
デザインのジャッジというよりは、細かさやおおらかさ、もありますが、人間の器がきちんとあるかないか、言葉が通じるか、みたいな。(経験値でカバーできる部分も大きいですが。)
そこが無理な人とは、一緒にデザインを作っていかなくてもよいかな、と私は思ってます。その私の個人的なクライアントの切り分けができるようになったのは、本当に良かったと思います。
見誤ることや、金銭的に割り切らないといけないときもありますが、2回目3回目は、続けなくてもよいですよね、そういうことが自分の都合だけで決められます。

サラリーマン時代と違うのは、私は、フリーランスになってからは会社と案件の規模が小さくなりました。
前は、結構名前をいえば知っている企業のサイトも担当していましたが、
今は、フリーランスになって過去1件、名の知れたベンチャー企業の案件をやりましたが、
(それもリニューアル前の仮のサイトを作成する、というもの)
それ以外はメジャーどころはないです。

だから、大きな案件やりたい、とか、新しい技術をごりごり使って、とかは私のようにクラウドワークスを使っているフリーランスだとあまりできないように思います。
提案とスキル次第かとは思いますが。
クラウドワークスのお客さんは、新しいプロモーションやブランディングというよりは、成果を上げたい、方が多いように思います。
(でも、新しいことをやりたいお客様も、割合としては少ないですがいます。)

私は「もう少しデザインにしずる感がほしいんだけど」とか「ここはエフェクト使ってダイナミックな動きで」とか言われるよりは、情報設計でユーザー導線をかえる、とかナビゲーションのラベルは日本語に変えて、とかの提案をして成果があがることに喜びを感じるタイプなので、
今の案件の種類にあっていると感じています。
(まあ、結果論ですがね。(笑)大きい案件をしてない焦り、を感じるときはたまーにあります。が、それは選択したことなので納得しています。)

また、案件の予算も会社員時代の3分の1以下ですが、会社員のお給料を考えると、全然ありがたい金額だと思っています。

自分のやることにかける時間を好きに決められるようになった

デザイン業務について。
デザインの神は細部に宿る
、というのはいいわけかもですが、
デザイン業務って、個人のこだわり度が大きくデザインに影響しますよね。

今は、フッターデザインに半日かかっていたり、配色3パターンやってみたり、
自分が取り組む新しいことには、少し時間がかかります。
体調によってもやっぱり、デザインする時間が長くなったりします。
デザインする時間ってムラがあると思うんです。
デザインの完了を全部自分の責任と裁量で決められるのは、これは環境としては最高です。フリーランスデザイナーの大きな魅力だと思います。

会社員だと、コスト管理が厳しく迫られるので、予算にみあったスケジュールに左右されて、時間でデザインを無理やり終わらせたり、ということもありました。

また、ディレクション業務について。
無駄なスケジュール制作、ワイヤーフレーム制作などはクライアントのリテラシーや規模によって、省くことができるようになりました。
その代わり、グロースハック案件など、細かいアクセス解析を直近のコストに見合わなくてもすることがあります。
そのほうが将来的に自分の糧になりますし、顧客満足度も高まるからです。
そういった、直近の売上をある程度考えなくても、自分の裁量で対応することができます。その分、ダメだったときは大きいですが、すべて自分次第、ということができます。

できないときに無理やりやらないようにした

あとフリーランスになって、そうなったのか、もともとそういう気質だったのか
仕事の気が乗らないときは、他の雑用をやって、(洗濯とか家事とか畑仕事とかひととおりやってから)作業するようになりました。
これは良し悪しな感はありますが、私は今Web制作業務にストレスをほとんど感じないようになっています。それはすごく良いことだと思います。

また、ストレスの原因って今思うと、対人関係だったように思います。
コントロールされたり、管理されたり、する、その感じが大きな原因だったな、と。
今は、それがほとんどないので、(ないようにしました。)楽だわーと思います。

Webデザイナーがもっと自由になるとよいな

Webデザイナー・ディレクターがフリーランスになるのはいいことだらけか

Webデザイナー・ディレクターがフリーランスになることは良いことだらけのようですが、
これからフリーランスになるから、デザイナー・ディレクターになりたいという方にはもしかしたらプログラマのほうが案件も多いし、お金も困らないだろうな、とおもいます。

Webデザイナー・ディレクターはプログラマよりはお金が安いのが一般的です。

でも、お金が高いから、プログラマになる、とか、そういうことではないと思います。
私は、Webデザイナーはデザインがやりたいからやっているし、ディレクターはディレクションが将にあっているからやっているので、
そこは比べるところではないような。と思いますが、プログラマが選択できるのでしたら、ぜひともプログラマでフリーランスになるほうが楽だと思います。

また、デザイナーのキャリアプランとして、
自分が手を動かすのか、マネジメントしてアートディレクターか、私のようにWebデザイナー兼ディレクターか、デザインの趣向でなりたいものも変わるだろうと思うのですが、私はWebディレクター兼デザイナーという今のポジションは自分にあっている、と思っています。今平均30万円台くらいなのでもうちょっと稼ぎたいですが、もう少しマネジメントの割合を増やせば可能だろうな、と思います。(過去にマネジメントが多いときは月収100万円を超えました)あと、効率化がまだ足りてないので、そこ課題だなと感じています。

デザイナー・ディレクターは周りをみても稼いでいる人もいっぱいいるし、
今のプログラマだと稼げる!デザイナーはちょっと、、みたいなな世の中は、残念だなーと思います。
デザインって世の中に知ってもらったほうが、みんな幸せになると思うんですよね。稼げるデザイナー・ディレクターが多くいると、もっとデザインが広がっていくだろうな、と。

プログラマに比べて、デザイン業務の特性上、シェアが少ない傾向があるから広がっていかないのも原因のひとつでは?なんて私は思いますが、みなさんはいかがでしょうか。